▮はじめに
昔は「運動中に水を飲むな!」というような根性論が一般的でした。
実際、私が子供の時、野球をしていましたが、休憩以外に水を飲んではいけませんでした。
しかし、近年は水を飲むような風潮になっています。
体内の水分が少なくなると様々な症状が出てきて、命の危険もあります。
そのような現状を脱水と言いますが、今回の記事ではその脱水について書いていきます。
【要約】 ・脱水は水がなくなるタイプとナトリウムがなくなるタイプがある。 ・症状は口の渇きから昏睡まで幅広い。 ・日頃から予防が大事。爪やおしっこでセルフチェックしましょう。
▮脱水の種類
脱水とは体内の水分が減っていく状態ですが、大きく分けると2種類あります。
どちらのタイプも急を要する場合は、病院で点滴を打つのが望ましいです。
▮脱水の症状
水の減り具合により症状がことなりますので軽度~中度、重度の2つにわけて説明します。
①軽度~中度の脱水症状
●のどの渇き発汗の減少
●皮膚の弾力性の低下
●尿の産生量の減少
●口腔乾燥
②重度の脱水症状
●立ちくらみ(起立性低血圧)
●ショック(血圧低下)
●錯乱
●昏睡
※重度になると喉の渇きは感じにくくなると言われています。
軽度の内に対処しておかないと重度症状に進行するので、喉が渇いたらすぐに補水が必要です。
▮脱水の見極め方
代表的な見極め方を2つご紹介し ます。
①爪を押してみて、話してから3秒以内に赤くならならければ(戻らなければ)脱水の危険あり。
②おしっこの色が濃ければ脱水状態の危険性あり。
参考資料:https://anzeninfo.mhlw.go.jp/anzenproject/concour/2015/sakuhin5/images/n264_1.pdf
▮脱水の予防について
脱水の予防に関しては水分、塩分摂取が基本になりますが、高齢者は元々体内の水分が少ない事もあり、脱水になりやすいとされています。
また、以下の疾患の方は脱水になりやすいと言われています(参考文献)。
●認知症
●慢性心疾患
●慢性腎不全
●栄養不良
●うつ
●脳血管障害
●糖尿病
認知症やうつの方は自己管理が難しいという点で脱水になりやすく、慢性心不全や腎不全の方は水分制限などをされているのでなりやすいです。
▮おわりに
以上、脱水の記事となります。ヒトにとって水は重要なものですが、その辺りの説明は別記事を書いているのでそちらをご参考下さい(参考記事:ヒトにとっての水の重要性)。
当サロン(https://www.reha-me.com/)では水分摂取を重視していますが、脱水っぽい人をよくお見受けします。
脱水にはとにかく予防が大事ですので、日頃から水分摂取を心掛けましょう!
できれば飲む量は一日900~1200mlは必要と言われています。コーヒー、緑茶よりは水が良いと言われています。
最後までお読みいただきありがとうございます。
【参考文献】
・奥山真由美,2012
https://www.jstage.jst.go.jp/article/sanyor/19/0/19_KJ00008456339/_pdf/-char/ja
・武藤芳照,2007
https://www.niph.go.jp/journal/data/56-1/200756010002.pdf
※執筆者のサロンはこちら➔https://www.reha-me.com/