発達障害関係

発達障害の知識を仕事に活かす!~ヒトは皆違う~

発達障害と診断名がついていないが、発達障害の症状がみられている人は10~20人に1人くらいいると言われています。
組織に1人くらいは存在すると考えると、これを理解することが社会(組織)を良くすることに繋がると思ってよいと思います。
この記事では発達障害を勉強することで得られることを端的にまとめてみました。
発達障害に関する詳しい内容はこちら➔

発達障害について勉強すると得られるもの

私は様々な理由から発達障害について勉強するようになりました。その経験から得たことをこの記事で共有したいと思います。

①脳科学の知識
②リハビリテーションの概念

まずは、これらを得ることができます!そしてこれらを得ることにより、

①コミュニケーション
②マネジメント

に活かすことでできて、仕事やプライベートが充実します!

発達障害の脳の状態

発達障害の人の脳内は、前頭葉、海馬、扁桃体の神経伝達異常が起こっていると言われています。

前頭葉は脳の表面になりますが、海馬と扁桃体は大脳辺縁系と呼ばれる部位で脳の内部になります。
前頭葉は人の特徴が詰まっている部分で、随意運動、注意機能、思考、記憶など様々な機能があります。
海馬は記憶に関係する部位で、扁桃体は情動に関係する部位で、ストレス、不安、恐怖などに関与しています。

そして、各症状に特徴的な神経伝達物質の異常があります。

●自閉症:セロトニン不足、オキシトシン不足(参考サイト)
●注意欠陥多動性障害(ADHD):ドパミン過剰(参考サイト)
●知的発達障害:アセチルコリン不足(参考サイト

上記のようなことが現在までの研究で分かっています。
参考コラム:https://therapyfreak.com/2018/03/31/hattatsu/

発達障害は脳機能の問題なので、発達障害を勉強すると脳科学に触れることになる為、非常に勉強になります。

リハビリテーションの概念

個人と社会のギャップを近づける過程がリハビリテーションです。
一般的なリハビリテーションは、病気や障害にあった人が運動・ストレッチ・動作訓練をして個人の能力を高める作業と、社会環境や制度を調整する作業を並行して行い、生活が遂行できるように働きかけます。

発達障害が障害になるかどうかはギャップがあるかないかによります。
発達障害の人もリハビリテーションと同じように、個人と社会のギャップを埋める作業が必要です。
特に大人の発達障害の人は、個人能力(脳機能)を改善することが難しい為、社会からの働きかけの方が重要だと思います。
個人からの働きかけでは、自身を理解すること(できること、苦手なこと、他者との違いなど)が重要になります。つまり自分を受け入れることが必要です。

このように発達障害について勉強すると、リハビリテーションの概念を再確認することができます。

コミュニケーションに活かす

発達障害者は、理解する他者がいないと、「変わった人」扱いを受けてしまう為、組織で働くには理解者が必要になります。
この記事を読んだ方は、その理解者になっていただければ幸いです

「この人なんで言ったことがわからないのか?」
「この人なんで同じミスをするのかな?」
「この人なんですぐに感情的になるのかな?」
「この人なんで会話中に目をそらすのかな?」

などがあると皆さんイライラすると思いますが、発達障害を理解するとイライラせずに対応が可能です。

マネジメントに活かす

管理者の方であれば様々な性格や考え方の人をまとめる必要がありますし、管理者でない方も組織では様々人と関わることがあります。
発達障害の考え方である「人は皆違う」という考え方をベースにすると、仕事内容を適材適所に割り振る、ということが上手になると思います。

例)
コミュニケーションは苦手だけど計算が得意な人➔経理部
人づきあいが苦手だけど一つのことへの集中力がすごい➔研究部門
運動苦手、接客苦手だけどパソコンが大好き➔システムエンジニア部門

などのように、その人ができる仕事を割り振ったり、活かせる部門への配属を行うことで、組織にとってもプラスになりwin-winの関係になれると考えています。

まとめ
発達障害は子供だけの問題ではありません。
個人的には、組織で良いサービスを提供する為には、組織内での適材適所良い人間関係が重要と考えています。
良いサービスを提供する為にも発達障害に対する理解は重要だと考えています。
この知識は、リハビリアプローチと組織マネジメン共に活きると考えています。

※執筆者のサロンはこちら➔https://www.reha-me.com



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