医療情報関係

頭痛の多くは片頭痛と筋肉(緊張性頭痛)が原因である

 はじめに
平成28年の国民生活基礎調査によると、頭痛は女性で第5位となっております。

実は私も頭痛もちです(泣)。今でも頭痛が出現することがありますが、今は自分でコントロールができています。今回の記事では、頭痛の中でも国民に多い1次性頭痛に関して主に書きます。

【要約】
・頭痛は原因がない一次性と、原因がある二次性がある
・片頭痛と緊張性頭痛が頭痛の大部分を占める
・片頭痛は運動しても楽にならず。対処法は冷やす
・緊張性頭痛は運動して楽になる。対処法は温める
・自分の頭痛の特徴を知ると良い



 ▮ 頭痛の分類

国際頭痛分類によると、以下のようになります。

・一次性頭痛:原因となる病気がない
①片頭痛
②緊張性頭痛
③群発頭痛
④その他

・二次性頭痛:病気が原因で起こる
⑤頭部外傷
⑥頭頸部血管障害
⑦非血管性頭蓋内疾患
⑧薬物乱用
⑨感染症
⑩ホメオスターシス障害:登山時、潜水時、睡眠時など。
⑪顔面、頭蓋の構成物によるもの
⑫精神疾患

そして、頭痛の9割以上が1次性頭痛と言われています。
さらに、その中でも片頭痛と緊張性頭痛が大半を占めると言われております。
次に、頭痛の代表である片頭痛と緊張性頭痛についてまとめます。

▮ 片頭痛の対処法

メカニズム
頭の中の血管が拡張しその周囲に炎症が広がることが脈を打つような痛みの原因です。メカニズムは、頭部の血管が拡張し三叉神経を刺激し頭痛が出現するという説が有力です。
前兆として閃輝暗点が起こることがあります。

特徴
こめかみから目のあたりにかけて痛みが出るのが特徴です。
・片側に出る方と両側に出る方がいます。
脈をうつようにズキンズキンする。
女性に多い!➔エストロゲン減少に伴い頭痛が出現。
強い日差しを浴びると出現しやすい。
ストレスから解放された時に出現!

対処
・おでこを冷やす
・ポイントを押す(赤点)。

・薬物療法:ロメリジン、デパケンなど

▮ 緊張性頭痛の対処法

1995年の鳥取県大山町(人口5758人)の調査によると、片頭痛は6%、緊張性頭痛は22%となっており、緊張性頭痛は高い有病率となっております。

対処
首の後ろを温める
・頸部、肩甲骨周囲のストレッチと運動

▮ 片頭痛と緊張性頭痛判別法

頭痛の代表として、片頭痛と緊張性頭痛をご紹介しましたが、実際には両者が混在しているケースが多いです。

よって、片頭痛と緊張性頭痛両者の知識が必要になります。
おおよそ、どちらが優位かを判別する方法を紹介します。

・運動をして楽になる➔緊張性頭痛
・運動をして楽にならない、悪化する➔片頭痛
・おじぎをしても変わらない➔緊張性頭痛
・おじぎをして悪化する➔片頭痛

頭痛の特徴を把握する為に、頭痛ダイアリーをお勧めします!➔こちら(日本頭痛学会より)
頭痛を誘引するものが何かが分かります。

▮ おわりに
本記事では片頭痛と緊張性頭痛について取り上げましたが、まずは受診をして二次性頭痛でないことを確認しておくことが重要だと思います。

冒頭にも書きましたが、私も頭痛持ちですが、初めて頭痛が我慢できない時は病院受診をしてMRI検査をしたこともあります。脳内に問題はなく、診断名は「片頭痛」でした。
その時に頭痛に関して色々調べて、自分で対処する方法が分かりました。
今回はその一部をご紹介させていただきました。
当サロンでも頭痛の対応を行っております。この記事が頭痛で苦しんでいる方の一助になれれば幸いです。

※執筆者のサロンはこちら➔https://www.reha-me.com

<参考図書>

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