医療情報関係

低血圧の原因と対処法

はじめに

血圧は健康状態を把握するために測定する検査としてとても有名ですが、高血圧への注意の話ばかりで低血圧の話が軽視されている印象があるため、今回は低血圧に関する内容の記事とさせて頂きます。

低血圧の定義は?

低血圧に明確な定義はありませんが、一般的に低血圧は最高血圧(収縮期血圧)が100mmHg未満の場合を指します。

低血圧の分類は以下の3つ。

  1. 急生低血圧ショック食後低血圧排尿後低血圧など
  2. 慢性低血圧本態性低血圧(生まれつきや体質によるめの)、症候性低血圧(心臓病、胃腸疾患による栄養不良、内分泌異常、がん等)
  3. 起立性低血圧 

となります。

起立性低血圧とは

起立性低血圧は立ちくらみとも言われ、起立直後にクラっとくるものです。収縮期血圧が20mmHg以上または拡張期血圧が10mmHg以上低下し、その状態が維持されるものを指します。

大きく分けると2つの種類が挙げられます。

  1. 自律神経不全:多系統萎縮症、パーキンソン病、レビー小体型認知症、糖尿病性ニューロパチーなど
  2. 非自律神経不全︰出血、脱水、心不全、薬剤の副作用など

低血圧への対応

疾患への対応:パーキンソン病、心疾患などがある方はそれに対する治療を行うことが優先事項です。

運動:運動前に水分補給を行い、運動後も急にやめると起立性低血圧になるため徐々にやめる。

薬:血圧を上げる薬(メトリジン、リズミックなど)、ビタミンB、ビタミンE、漢方など
  ※主治医の指示に従うようにしてください。

起立性低血圧の治療

  1. 急激な起立をしない
  2. 脱水であれば飲水、過食であれば減食
  3. 薬の副作用なら薬の中止
  4. 循環血漿量を増やす
  5. 弾性ストッキングをはく
  6. 頭を高くして寝る
  7. 服薬
おわりに

以上、低血圧に関する記事です。低血圧で悩む人のお役にたてれば幸いです。

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