▮はじめに
東京でのオリンピックに影響を受けて運動・スポーツを始めている人が増えていますね。
健康のためにはとても良いことですが、その反面怪我も増えている印象です。
そこで今回はスポーツ外傷でよく起こりうるものや、怪我時の対応についても書きたいと思います。
【要約】 ・スポーツ外傷で多い部位は手・指の捻挫、足の捻挫、膝の捻挫・靭帯損傷である。 ・現在、怪我時の対応はPOLICEが良いと言われており、安静より適度に動かす方が良いとされています。
▮スポーツ外傷で多いのは何?
スポーツの怪我で多い部位は以下の3つです。
・手、指の捻挫
・足関節の捻挫
・膝関節の捻挫、靭帯損傷
(参考文献①)
手、指の捻挫(突き指)に関しては全体の怪我の約20%も占めています。
また、脳しんとうも約10%の割合で起こっているので危険ですね。
足の捻挫、膝の捻挫や靭帯損傷や後世にも影響が残る可能性が高いので、気を付けたいところですね。
年齢別でみてみると、
1位 小学校高学年
2位 小学校低学年
3位 中学生
(参考文献①)
の順番のようですが、女性に関しては1位は小学校高学年ですが、2位が40代、3位が30代と中年層の怪我が多いようです。
中年女性は運動をされている方が多いのかもしれませんね。
▮怪我後の対応はRICE?
昔は怪我後の対応はRICEが推奨されていました。
R:Rest(安静)
I:Ice(冷却)
C:Compression(圧迫)
E:Elevation(挙上)
しかし、その後Protection(保護)も必要ということでPRICEが推奨されました。
さらにその後、必要以上の安静が良くないということもあり、現在はPOLICEが推奨されています。
P:Protection(保護)
OL:Optimal Loading(最適な負荷)
I:Ice
C:Compression(圧迫)
E:Elevation(挙上)
(参考文献②、参考文献③)
安静ではなく軽く動かすことで組織の修復を促す方が回復が早いと言われていますが、あくまでやりすぎには注意なので専門家の意見を聞いてから行った方が良いです。
▮終わりに
以上、スポーツ障害とその対応の記事でした。
身体を動かすのはとても良いことですが、起こりやすい外傷と怪我したときの対応を頭に入れておくと良いと思います。
特に運動指導者や親御さんは頭に入れておいていただくと良いと思います。
【参考文献】
①スポーツ安全協会,日本体育協会,スポーツ外傷、障害予防ガイドブック
② PMID:25950028)
③ et al,2014(PMID:21903616)