リハビリテーションはやる気が大事!
というのは昔から言われていいます。
今回はその科学的根拠についての記事になります。
やる気は、脳の腹側被蓋野と側坐核という部位が関わっていると言われています。
次にこれらに関する論文を紹介します。
①腹側被蓋野という領域が、やる気に関わる脳領域だけでなく、運動出力に関わる領域にも信号を伝えるシステムを脳内に構築していることを明らかにした(Nobuo Kunori et al,2014)。
※腹側被蓋野は中脳の前方の真ん中辺りの部位で、報酬や目標志向型の行動に中心的な役割を担っています。
②モチベーションや頑張りをつかさどる脳の領域である側坐核が、運動機能をつかさどる大脳皮質運動野の活動を活性化し、運動機能の回復を支える(Masahiro Sawada et al,2015)。
※側坐核は大脳辺縁系に存在し左右1つずつある。快感、恐怖、報酬などに関与する神経です。
①と②の報告より、
やる気が運動機能の回復に関与している可能性があると言えます。
補足ですが、皮膚への快刺激は側坐核を刺激しドーパミンの放出を促すとの報告があります(Kumiko Maruyama et al,2015)。
まとめると、
運動機能回復のためには、運動や徒手療法だけでなく、
・やる気を出させるような声掛けや環境づくり
・皮膚への刺激
が必要かもしれませんね!
お読みいただきありがとうございます。
参考になれば幸いです。