リハビリテーション関係

歩行中の膝折れ(Giving way)の原因とは?

はじめに

歩行中に膝がカクっとなり転びそうになる現象を、膝折れ・膝崩れ(giving way)といいます。
今回の記事はこの原因について解説していきます。

【要約】
・膝折れは、下腿前傾、大腿後傾で起こるが、大腿後傾は骨盤・腰椎も影響する。
・歩行中の膝伸展は大腿四頭筋はそれほど使用していない。
・膝折れの原因を特定して、アプローチしましょう!

膝折れの現象

膝折れは足が地面に接地しているときに起こります。この状態をCKC(Closed kinetic chain)といいます。
よって、膝が曲がるということは、下腿が前傾するor大腿が後傾するor下腿前傾&大腿後傾が起こるということです。

この3パターンになってします原因は主に筋力低下と筋肉の協調性の低下です。
下腿前傾を抑えているのは下腿後面の筋肉(主にヒラメ筋)、
大腿後傾を抑えているのは大腿後面の筋肉(主に大殿筋)、
となります。
両者の筋肉がうまく機能せずに両方とも起こってしますこともあります。

また、大腿後傾するパターンは骨盤と腰椎の影響で起こることがあります。

よって、骨盤後傾、腰椎後弯することが大腿後傾を作っている可能性もあります。

歩行中の膝はどうやって伸びるの?

膝折れは大腿四頭筋の筋力低下で起こると言われています。しかし、臨床では大腿四頭筋の筋力が強い人でも膝折れがみられます。
少し話は変わりますが、そもそも歩行中の膝がどのように伸びているかを考えてみましょう。

歩行は前方に推進している動作なので、大腿四頭筋が収縮して膝を伸ばしている訳ではなく、固定された下腿の上を大腿部が前傾することで膝が伸びます
つまり、ヒラメ筋大殿筋・ハムストリングスで膝を伸ばしているといえます。

ハムストリングスは膝を曲げる筋肉では?という疑問があるかもしれませんが、ハムストリングスは骨盤が固定された状態だと下腿を後方に引く作用があるため、結果的に膝を伸ばします(記事はこちら→★★)。

よって、大腿四頭筋の筋力低下だけが膝折れの原因ではないといえると思います。

筋肉がうまく機能しない原因は?

膝折れが起きているということは、何かしらの原因で上記の筋肉がうまく働いていないということですので、そこのアプローチする必要があります。
原因として考えられるのは、上記の筋肉の筋力低下協調性低下体幹機能の低下ですが、それ以外にも

・ヘルニアのような神経機能低下
・脳卒中の片麻痺のような神経麻痺
・痛みによる筋の緊張状態の悪化

のような状態も原因として考えられます。

原因に応じた対応をしましょう!

おわりに

膝折れは歩行を妨げる要因となりますので、よろしければご参考下さい。

 

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