▮はじめに
厚生労働省が発表している国民生活基礎調査(H28)によると、女性は肩こり、腰痛の訴えが多く、全体的に男性より身体の悩みが多いようです。
男女の違いはなんとなく分かってはいると思いますが、整体やトレーニング指導の時に
一般女性の方でも肩こりになりやすい原因がわかるかもしれませんでの、よろしければご覧ください。
【要約】
・女性は肩こり、腰痛などの症状が多い。
・女性の身体の特徴はホルモン、骨形態などがある。
・胸(おっぱい)によって姿勢戦略が男性とは異なる。
▮女性の身体の特徴
①ホルモン
女性は成長に伴い卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(
そして、女性ホルモンが分泌されると、身体は脂肪を溜め
よって、男性より体脂肪率が高くなるのが身体の特徴の一つです。
また、閉経前後では更年期障害が起こる可能性があります。
更年期障害とは女性ホルモンの減少が原因ですが、以下の症状が現れます。
① 血管の拡張に関する症状(ほてりなど)
② 精神症状(情緒不安定、イライラなど)
③ その他(めまい、動悸、肩こ
※参考サイト
②胸
女性は胸(おっぱい)があります。
大きさに個体差はありますが、おっぱいが姿勢の取り方に影響しま
これは次の項でご紹介します。
③筋肉量
筋力の大きさは筋肉の量に比例しておりますが、成人における女性の筋力
つまり、男性より筋肉量が少ないです。
頭の重量は体重の約10%と言われているため、体重50kgの場合5kgもあります。
その頭を首の後ろの少ない筋肉で支えるため、肩こりになりやすいと思われます。
④骨盤の形
女は横長、男は縦長の形をしています。
恥骨下角が男は小さい、女は大きいです。
下の写真は骨盤を下からみた写真です。
このことから女性は骨盤底筋が緩みやすいと言われています。
⑤脳
一般的に女性の方が感情が豊かだと言われています。
これは、扁桃体の活動が活発のため、感情による記
また、昔は左右の脳をつなぐ部分(脳梁)が女性の方が太いと言われていましたが、現在は差がないと言わ
脳は未解明な部分が多いので、ここでは掘り下げないでおきます。
▮胸による姿勢制御
女性は胸(おっぱい)がある為、特有の姿勢制御をします。
おっぱいがある場合、上半身の重心が前方にいきます。
よって、この重心をコントロールする働きをします。
・背部の筋肉を使い上半身が前方にいくのを止めてコントロールする(写真の真ん中)。
・胸椎を後弯させて上半身重心をコントルールする(写真の右)。
ちなみに、どちらのパターンにしても首~肩の筋肉の負担はかかります。
そして、おっぱいが大きければ大きいほど、どちらのパターンも負担が強くなります。
また、背骨は首~胸~腰とセットなので、首が硬くなると腰回りの筋肉も硬くなる傾向にあるため、腰痛も増えます。
▮おわりに
以上で女性の身体の特徴の記事は終わりです。
脳に関しては男女差があると思いますが、男女差がないという論文もあるため、この記事では掘り下げず、構造的な特徴を中心にお話しました。
女性で肩こりや腰痛でお悩みの方は、背部の筋肉を適宜動かすことと、筋トレを行い骨盤底筋、首~肩甲骨回りの筋肉量を増やすのが良いと思います。
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