医療情報関係

疲労の原因とその対処法について

はじめに
過労死は【KAROSHI】と英語で使われていることからも、日本で多いと思われます。
しかし、過労による死と認定される数はそれ程多くありません。

労働に伴う、脳血管疾患、心疾患、精神疾患、自殺者数などのデータはあります。
※こちら➔https://www.mhlw.go.jp/wp/hakusyo/karoushi/16/dl/16-1-1.pdf

さて、過労とは過度の疲労のことです。疲労に関して日頃から自分で気を付けておくことが過労死(過労に伴う疾病)を予防することに繋がると思いますので、今回の記事では疲労に関する対処法、予防法についてまとめます。

【要約】
・疲労は身体からの警告である。
・疲労の原因はあらゆるストレスである。
・疲労ととる為には原因に対して行うことと、栄養面から行いましょう。
・栄養面では、①イミダペプチド、②クエン酸、③コエンザイムQ10が良いと言われている。 
・対策としては日頃から簡単にできることから始めましょう。
疲労とは

人の身体バランスをコントロールしているのは、
①自律神経系
②内分泌系
③免疫系
ですが、疲労はこれらの機能を乱します

また、人が身体から発する警告は、
⚫︎痛み
⚫︎発熱
⚫︎疲労
と言われています❗️

この中で疲労は感じ方が曖昧です。よって無理してしまう人が多いんでしょうね。

疲労の原因

疲労の原因は以下のものと言われています。

①精神的ストレス:人間関係、子育てなど
②身体的ストレス:重労働、過負荷の運動など
③物理的ストレス:紫外線、騒音など
④化学的ストレス:農薬など
⑤生物的ストレス:ウイルス、最近など

①の精神的ストレスが疲労の原因では一番多いようですが、次からは疲労をとる為の方法を紹介します。

疲労を取るために

疲労をとる為には上記に挙げた原因に対して行っていくのが良いですが、なかなか現状の環境を変えられない人が多いと思いますので、ここでは栄養面から疲労をとる方法を紹介します。

梶本先生は、
⚫︎イミダペプチド

⚫︎クエン酸
⚫︎コエンザイムQ10
が疲労回復に良いと述べています。

イミダペプチドは、活性酸素を抑制する作用があります。
鳥の胸肉カツオなどに多く含まれているそうです。

クエン酸は、柑橘類黒酢梅干しなどに含まれているそうです。

どちらかではなく、イミダペプチドとクエン酸を一緒に摂ると効果が高いと言われています!

コエンザイムQ10は、一部の心血管疾患患者に有益な可能性がある。
薬剤誘発性の筋力低下、生殖障害、がんなどの疾患に対するコエンザイムQ10の効果についても研究されていますが、これらの研究結果には限界が認められ、結論は得られていないようです。

ビタミンは疲労に効くと言われていますが、学術的には証明はされていないそうです。
ただしビタミンCは短期的に疲労を取るには効果が高い作用があるようなので、ビタミンCを取ったあとにイミダペプチドを取ると良いそうです!

日ごろからできる疲労を溜めないコツ

疲労を溜めない為には、前述した疲労の原因とされている以下のことを気をつければよいです。

①精神的ストレス
②身体的ストレス
③物理的ストレス
④化学的ストレス
⑤生物的ストレス

もう少し具体的な内容で、栄養面以外で日頃から行っておくと良いことを以下に書いていきます。

⚫︎適宜水分摂取を行う
⚫︎適宜呼吸を行う(ゆっくり吐くように)

⚫︎適宜立ち上がる(座りすぎない)
⚫︎よく寝る(はじめの3時間が大事)
⚫︎ストレスを溜めない
⚫︎日光が強い時はサングラスをする

⚫︎頑張りすぎない思考

です(私見含む)。

梶本先生の書籍によると、ケージの中にラットを複数匹いれると24時間以内に胃潰瘍を起こしたそうです。人に置き換えると【密集した空間】はストレスを感じるのかもしれません。
昼休みも職場で過ごす人がいますが、わたしは昼休みは外に出ることをお勧めしています。

おわりに
とくかく疲労を溜めないのが健康を維持する秘訣です。疲労の原因が分かっていても、それをすぐに変えることは困難だと思いますので、栄養面や日常生活でのちょっとした工夫で疲労と付き合いましょう。

また、疲労に関しては日本疲労学会慢性疲労症候群に対する治療法の開発と治療のガイドライン作成班などの学術的なグループがありますので、今後も疲労に関する学術的な所見が発表されると思われます。

※執筆者のサロンはこちら➔https://www.reha-me.com/

【参考図書】

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