リハビリテーション関係

ヒトの【手】の機能について/整体、リハビリ必見!

はじめに
人は進化の過程で四つ這い移動から二足歩行となり、を使うようになりました。
我々は日常生活で手を無意識にたくさん使用しています。
ふとんをはぐ、食事をする、服を着る、スマホをする、ごみを捨てるなどなど。

私は手の使い過ぎが色々な症状に影響していると思っています。

この記事では、手指の機能についてまとめてみましたので、少しでも興味がある人はぜひご覧ください。

【要約】
・ヒトの指の機能は大きく分けると5つある。
・ヒトは生活の中で指腹でものをつまむ動作が多い。
・全身の中で中指、人差し指の触覚が敏感にできている。
・指は手、腕、肩甲骨、背骨とセットで動く
指の機能

指の機能は大きく分けると5つあると言われています。

①ものを握る(grip)
②ものをつまむ(pinch)
③ものをねじる(twist)
④ものを押す(push)(またはたたく)
⑤ものをすくう(scoop)
参考文献

さらにものをつまむ動作は以下の5種類あると言われています。

①指の先端つまみ(tip pinch)
②指腹つまみ(pulp pinch)
③指の側面つまみ(lateral pinch)
④ものをひっかけ る(hook)
⑤指と指との間でのはさみ(finger pinch)

このように手指だけでも多様な動きがあることが分かります。

生活上どの指を多く使う?

米満によると日常生活でよくみられる指の動きは、
位 指腹つまみ
2位 指の側面つまみ
3位 ものを押す

のようです。
そして、指の使用頻度に関して、
巧緻運動では母指・人差し指・中指の関与が非常 に高 く、ものの保持においては薬指・小指の関与が高いという報告があります。

このことから手の指は多用な機能があり、運動によって使用する指が変わってくるということです。

手指の感覚

久保田によると指の触覚は、全身の中で最も敏感で、敏感さは中指>人差し指>親指>薬指>小指の順とのこと。しかし、圧刺激に対しては手と指は鈍いと述べています。ちなみに圧刺激に敏感な部位は、顔面>胸部>腹部>肩>背中です。

前述したとおり生活ではつまみ動作が多いことから中指・人差し指の使用頻度が多くなる為、それらの指が敏感につくられているのかもしれませんね。

手からの連動

操体法という考えでは、指の動き腕、肩、肩甲骨、背骨と連動して動くとされています。
他にも運動連鎖という考えや、経絡という考え方でも指は全身に通じるとされています。
私もそのように考えており、手指は全身に影響すると思っています。

おわりに
以前、歩行・認知機能・言語機能に問題はなく、両手の振るえが強いため生活で常時介助を要する人を見たことがあります。その人に出会ってから、生活をする上で手は重要だと再認識させられ、手の機能をよく見るようになった記憶があります。当サロンでも手の状態は確認しております。

以上で手指の機能の記事は終わります。お読みいただきありがとうございました。

※執筆者のサロンはこちら➔https://www.reha-me.com/

【参考文献】
・米満,1974:https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjspe1933/40/468/40_468_18/_pdf
・加藤ら,2010:http://www2.mizuho-c.ac.jp/library/images/library/kiyo_04/amckiyo-no04-15.pdf
・久保田競.「手と脳」

・三浦寛,「操体法入門ー手関節からのアプローチ」

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