▮はじめに
日本人の多くが経験する症状の一つが腰痛です!
その腰痛の原因は様々ありますが、姿勢もその一つだと言われています。
腰痛と姿勢に関する内容で、今回は姿勢の中でも矢状面(横から見た姿勢)と腰痛に関する記事を書きますのでよろしければご参考下さい。
※前から見た姿勢は前額面といいます。
【要約】
・立位の矢状面で第7頸椎から床への垂直線が股関節より後方にあるのが正常である。
・立位の矢状面で、第7頸椎~大転子、大転子~外果が垂直でない場合腰痛になりやすい。
・スウェイバック、フラットバックの姿勢は腰痛になりやすい。
▮矢状面の評価
ここでは立位の矢状面で評価を紹介します。
▮立位で第7頸椎を指標に行う評価
第7頸椎から床への垂直線が正常は股関節の後ろ通る(Jackson,1994)。
※赤丸は第7頸椎、股関節
Jacksonによると異常な脊柱代償パターンでは、第7頸椎からの垂直線が股関節の前を通るそうです。
▮立位で大転子を指標に行う評価
姿勢のズレが腰痛と関連があり、第7頸椎〜大転子のラインと第7頸椎から床への
※赤丸は第7頸椎と大転子
また、大転子〜外果(外側くるぶし)と床との垂線の角度が大きいほど腰痛があると
※赤丸は大転子と外果
つまり、第7頸椎、大転子、外果を見ることで腰痛を予測する事ができます
※赤丸は第7頸椎、大転子、外果
▮腰痛に関連する姿勢
次に、上記の内容を参考にし腰痛になりやすい姿勢を考えます。
▮第7頸椎が股関節より前方にある姿勢
背骨が変形していたり、筋力のアンバランスで姿勢が中立位から崩れていても、第7頸椎が股関節より後方にあれば良いのですが、第7頸椎が股関節より前方にある姿勢では腰痛をきたす可能性が高いためその姿勢を考察します。
①腰椎前弯が少ない状態(円背、フラットバック)
➔これは胸椎の伸展機能が低下していることで異常な代償パターンをきたしている可能性があります。
②骨盤過前傾(すべり症)
➔胸椎屈曲(後弯)機能の低下が異常な代償パターンをきたしている可能性があります。
③大転子が第7頸椎や外果より前方な状態(スウェイバック)
Sway back(スウェイバック)にもいくつかパターンがありますが、以前書いた記
▮おわりに
以上、立位の矢状面姿勢の見方と腰痛との関連に関する記事でした。
姿勢と腰痛との関係は色々な文献がありますので、このの記事以外の診方や報告もあると思いますので、興味のある方はご自身で調べてみてください。ただ、矢状面の評価は簡単なのでおすすめです!
痛みは姿勢のみの影響だけではなく、内臓状態、精神状態なども影響しますし、その人の身体の状態によっても変わりますので、あくまで参考程度と捉えた方が良いです。
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【参考図書】
最後に、腰痛関連のお勧めの本をいくつか載せておきます。