姿勢関係

腰痛・肩こりの原因の一つ~Swayback(スウェイバック)姿勢の特徴~



 Swayback(スウェイバック)

Sway backはリハビリやトレーナー界では、良く聞く用語だと思いますが、案外あいまいに使っているケースがあると思います。
若干私見も含みますが、この記事ではSway backについての話をします。

これは上半身が後方に移動して姿勢制御している状態のことをいいます。この姿勢を呈している人はとても多い印象があります。このパターンは実は下図のように2つあります!

左図:骨盤前傾+腰椎前弯+膝伸展+足底屈
右図:骨盤後傾+腰椎フラット+膝屈曲+足背屈
 ※骨盤・腰椎の運動が異なり、それに付随して下肢も異なる。

両者をSway backと呼ぶ場合もありますが、左図を凹円背右図をSway backと呼ぶこともあります!
ちなみに姿勢の名称は、Staffleの分類、Wilesの分類、金村らの分類 などがあります。

 凹円背       Sway back

凹円背はポッコリおなかの人に多い印象があります。
理由①:お腹の圧が後方に逃げれず前方にくるため
理由②:腰椎伸展筋が硬くなっていることで腹筋が弱化するため
です。

 

両者の姿勢の特徴の話に戻しますが、下図のように両者共通しているのは上半身の状態です。
この姿勢はForward Head Posture(頭部前方位姿勢)と言われています!

逆に下半身のパターンは両者異なります!よって、運動指導が変わってきます。

短縮 ⇒筋肉が緊張(短縮)している⇒ストレッチなど筋肉を緩める
弱化 ⇒筋肉が伸張(弱化)している⇒筋トレなどで筋肉を縮める

上のような考え方があります。これはヤンダアプローチの著書などに書いてあります。


とても分かりやすくクライアントさんにも指導しやすい考え方なので、私もよく使います!以下に主な筋肉を載せておきますのでご参考下さい。

<頭部周囲弱化筋>
頸椎屈筋群、僧帽筋中部線維、僧帽筋下部線維、菱形筋、棘下筋、小円筋
<頭部周囲短縮筋>
後頭下筋群、肩甲挙筋、僧帽筋上部線維、板状筋、胸鎖乳突筋、斜角筋
<凹円背>
弱化:腹直筋、腹斜筋、大殿筋、ハムストリングス
短縮:脊柱起立筋、多裂筋、腸腰筋、大腿筋膜帳筋、大腿直筋、縫工筋、中小臀筋
 ※中臀筋は前部と後部で機能が異なりますがこの場合は前部を指します。
<Sway back>
弱化:脊柱起立筋、多裂筋、腸腰筋、大腿筋膜帳筋、大腿直筋、縫工筋、中小臀筋
短縮:腹直筋、腹斜筋、大殿筋、ハムストリングス
 ※中臀筋は前部と後部で機能が異なりますがこの場合は前部を指します。

姿勢の名称を覚えるのが重要なのではなく、姿勢から身体機能を予測することが重要だと思います。

少しでも参考になれば幸いです。

まとめ

・Sway backは2パターンある
・姿勢によってアプローチが変わる
・姿勢から身体機能を予想しよう

私が見ている腰痛や肩こりのクライアントの多くがこの姿勢の方です。
この姿勢の理解が腰痛や肩こりへのアプローチに繋がります。
では。
※執筆者のサロンはこちら➔https://www.reha-me.com/

 

詳しい姿勢についてのコラムはこちらをご覧ください⇒

<参考図書>

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