介護関係, 医療情報関係

認知症の対応は難しい!特に周辺症状(BPSD)。

認知症の数は増加している

認知症についての基礎知識は色々なサイトで紹介されていますので、ことらでは割愛致します。
WHOによると現在認知症の人は約3500万におり、2030年には6500万人、2050年には1億1500万人になるといわれています。
日本だけでなく、世界的に年々増加しているのは間違いありません。

参考サイト:https://mhlw-grants.niph.go.jp/niph/search/NIDD00.do?resrchNum=201405037A

認知症に対する取り組みの現状

最近(平成30年6月)、フランスでは抗認知症薬の保険適応を外すというニュースが流れました。
また、アルツハイマー病の薬の開発を止める製薬会社(ファイザー製薬、イーライリリー、ジョンソンエンドジョンソンなど)が徐々に増えております。

参考サイト:http://answers.ten-navi.com/pharmanews/14317/
参考サイト:https://www.jiji.com/jc/article?k=2018052600387&g=int

こららの流れを考えると、認知症は治療よりケアを重視する流れになっていると思います!

また、予防に力を入れることが予想されます。


認知症のリスク因子

以下のことが認知症のリスク因子として、有名雑誌Lancetに載っております。

若年期:最高15歳までの教育
中年期:高血圧、肥満、 難聴
老年期:うつ病、2型糖尿病、 物理的な不活動、 喫煙、 社会的接触が少ない

上記の中で難聴うつ病が最もリスクが高いと言われています。

他にもたくさんリスク因子はありますが、データ不足の為、食事要因、アルコール使用、視覚障害、大気汚染、睡眠などは今回含まれておりません。

あとは、COPDが認知機能に関与しているという報告もあります。

参考サイト:https://www.jstage.jst.go.jp/article/cjpt/2015/0/2015_0813/_article/-char/ja/

また、発達障害(ADHD)の人が発達障害になりやすいという報告もあります。

参考サイト:http://c-faculty.chuo-u.ac.jp/blog/green/研究テーマ/発達障害と認知症/

恐らく、今後も認知症予防に対する新たな見解が出てくると思うのでアンテナを張っておきたいところです。


認知症予防に良いとされてる食べ物

これに関しては決定的な証拠はありませんが、認知症予防に良いとされている食べ物は、良質の資質ビタミン系抗酸化作用のあるものです。

・脂質   :サバ、まぐろ など
・ビタミン :トマト、アドカド など
・抗酸化作用:ワイン など

これを食べれば認知症にならない、という訳ではないので、あくまで上記のリスク因子を考慮した上で気にする方が良いです。


認知症の対応について

認知症の症状は以下の図のように中核症状周辺症状(行動心理症状:BPSD)に分かれます。

一般的に周辺症状の方が対応が大変だと言われております。
経験的に特に暴力徘徊に関しては一緒に生活をする上でとても苦労する症状です。

■ 暴力に対する対応 : ストレートに否定しない。話を聞く。対応者を変える。 など。
■ 徘徊に対する対応 : 理由を聞く。すぐに止めずに歩きながら話をする。 など。

参考書などには対応方法が書いてありますが、その通りに行ってもうまくいかないことが多いです。
認知症の対応には正解がないので、色々試してみてうまくいかなければ、医師に相談し「薬物療法」も視野に入れると良いと思います。


まとめ

今後、介護業界、在宅業界、高齢者医療で働く予定であれば、認知症に対する接し方は慣れておいた方が良いです。
対応の仕方に関しては個人で悩まず、家族、他スタッフなどと意見を交換し、チームでアプローチすると良いと思います。

※執筆者のサロンはこちら➔https://www.reha-me.com/



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