介護関係

介助を行うにあたってのポイント!介護技術で差をつけよう!

動作介助について

動作介助は介護士、看護師、リハビリ職種などの直接対象者(患者さん・利用者さん)と接するコメディカルスタッフには必須の技術になります。

動作介助とは、更衣動作、トイレ動作などがありますが、まずは寝返り、立ち上がり、歩行、移乗などの基本的な動作の方法を習得することで様々な動作介助に活かすことができます。

介護技術のレベルによって、対象者や他職種との信頼関係、安全性の確保、スタッフの腰痛リスクの高低に差が出てきます。ちなみに腰痛は労災の多くを占めると言われています。勿論、介護技術のうまい人は腰痛になりにくいです。

ここから、介助にあたっていくつかポイントを紹介します。少し専門的な内容もありますが差をつけるためにはこの知識はあった方が良いです。



目的を明確にする
1.自立を支援する
2.とにかく安全に行う

目的がどちらかによって方法が異なります。自立を支援する場合であれば、相手の残存能力を活かしつつ、相手の動きに合わせて介助する方法が良いです。現在、もしくは今後1人で行える人や、介助量が減らすことができる人に自立支援の考えをお勧めします。

安全に行うことを優先するのであれば、まずは複数で行うのが良いです。
どうしても複数で対応できない場合は道具(リフト、スライディングシートなど)を使用することをお勧めします。ちなみにオーストラリアでは、一人で移乗動作をすると違法になるそうです。介助量が多い対象者を一人で介助せざるを得ない場合も日本ではありますが、その場合は、以下の要素を気にしておくと良いです。

身体の使い方を工夫する

身体の使い方に関しては、自立支援目的、安全に行う目的共に必要になります。

自分が楽にできるということは、相手の楽になります。逆に自分が大変だと相手は力が入ってしまう傾向にあります。ポイントは私の考えでは3つあります。

1.前鋸筋を使う
2.手の伸展筋を使う
3.腰椎を前弯に入れる

うまく前鋸筋を使うと、肩甲骨が安定する上におなかの力も入り下肢も安定します。

手の伸展筋は主に背屈筋、母指伸展筋、示指伸展筋、小指伸展筋です。これらを使うと肩甲骨が安定します。

腰椎前弯を入れると腕に力が入りやすくなりますし、腰痛予防にとても良いです。

参考ブログ(https://ameblo.jp/kajikaji2012/entry-12335864429.html)

相手の重心を感じる

これはダイナミックタッチと呼ばれる感覚を利用します。


※写真はペンで壁をつついているもの

ダイナミックタッチとは、物を介して感じることができる触り方のことです。
例えば、我々はペンで物をつつくと物の硬さを感じることができます。ペンには感覚器はないですが、感じることができるこの能力のことを言います。

自分の体や手を介して相手の重心位置がわかればどの方向に動かしたらよいか、どの方向に倒れやすいか、などがわかります。この能力はたくさんの人を触らないと分からない為、練習が必要になります。

声掛け

これは簡単ですがとても重要な要素です。対象者に恐怖心、不安感があると身体が硬直してしまい介助がうまくいきません。
行う前に「○○を行いますよ。」「▽▽に力を入れてください」「××を見てください」などの声掛けを介助前に行うとうまくいくことがあります。
また、介助後に「~~がよかったですね」と賞賛したり、「**を\\するともっとよかったですよ」とフィードバックすると良い動作が記憶に残りやすいです。それが次回の介助につながる場合もあります。

また、人によってはオノマトペ(擬音語)で指示を出すとうまくいく人がいます。例えば、「ギュッと力を入れてください」「前にスーーッと来てください」などが理解しやすい方もいますので、お試しください。


各々のポイントを深めていくとたくさん要素はありますが、まずは総論として4つのポイントを書いてみました!

動作介助のまとめ

1.目的を明確にする
2.身体の使い方を工夫する
3.相手の重心を感じる
4.声掛け

以上です!

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