拘縮とは
「拘縮」という言葉は介護、医療現場ではよく聞かれる言葉だと思いますが、一般的にはあまりなじみのない言葉かと思います。定義を言うと「軟部組織が原因で関節可動域制限されている状態」となります。もっと簡単に言うと、関節が硬くなって動きが悪くなっている状態です。関節が硬くなる原因は、皮膚、靭帯、関節包、筋肉、膜(筋膜)などありますが、一般的には皮膚、筋肉、膜が制限因子として考えられております。
さて、「拘縮がどのくらいでつくられるか」というのは色々な説があり、数日でつくられるという説から2週間程でつくられるという報告がありますが、経験的には個別差があり、高齢者程拘縮になるのが早い印象です。
拘縮が進み「変形」になると改善しないのが通説です。つまり変形になる前に対処しないといけないということです。
拘縮になりやすい関節は、長期に固定された部位(動かさなかった部位)と、力の伝達が不良な部位といえます。力が伝わりにくいことから、無意識に関節を固めて力を伝達しやすくしているのです。つまり拘縮は身体の防御反応です。その状態が長く続くと変形しますが、これも身体の防御反応です。
つまり、拘縮を作らせないためには、「予防」が一番といえます!方法は、全ての関節を動かすことです。ラジオ体操とかとてもいいと思います。
すでに拘縮になっている場合は、その部位(関節)の力の伝達が行えるようなアライメント(姿勢)調整が必要になります。関節がニュートラル(中間位)にあると筋肉などの軟部組織の負担が少ないため、関節の中間位をつくるのが良いです。これは、タクトエイト(http://www.takt8.com/)でJOINTINGという講習会があるので参考にしてください。
まとめ
- 拘縮は予防が大事
- 拘縮の段階では改善可能だが、変形になると改善困難
- 拘縮は身体の防御反応である
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【参考文献】