▮はじめに
オノマトペをご存知でしょうか?
元読売ジャイアンツの長嶋茂雄さんが指導の時によく使われていたと言われていますが、
「ギュッ」
「パッ」
というようなものです!
無意識に会話の中で使用していると思われます。
この記事はそんなオノマトペを運動指導で利用するコツをお伝えします。
▮オノマトペに関する脳の話
Junko Kaneroより、オノマトペを聞くと右脳の側頭葉後部と頭頂葉が賦活されるとのこ
※参考文献➔https://journals.plos.org/plos
ちなみに脳の構造には個人差があるので、一つのオノマトペで皆が同じ脳の部位が賦活するとは限りませんのでご了承ください。
▮オノマトペの分類
オノマトペには大きく分けると2つに分類されます。
⚫︎擬音語(音として聞こえるもの)
例)ワンワンと犬が泣く、ブューブュー風が吹くなど
⚫︎擬態語(音として聞こえないもの)
例)皮膚がヒリヒリする、キョロキョロ見るなど
※参考文献➔https://www.jstage.jst.go.jp/a
どちらも日常生活でよく利用しているかと思います。次からは本題のオノマトペの活用方法です。
▮オノマトペの活用
私の印象ですが、オノマトペによる動作指示は、
⚫︎右片麻痺の人に有効
⚫︎右脳優位(感覚的)な人には有効
※右片麻痺の人は右の脳は正常(障害されていない)です。
つまり、右の脳の働きが良い方に使うと有効だと推察されます!
前項で脳の話で出てきましたが、オノマトペで右の脳が賦活するという報告にも一致しますね!
これを動作誘導でうまく使いたいですね!
面白いのは、
・「ザッと動いて」
・「スーッと動いて」
と指示を出すと、恐らく「ザッと動く」という指示では素早く動こうとしますが、「スーッと動く」という指示ではゆっくり動こうとすると思います。
つまり、オノマトペの種類で動き方が変わるということです。
音に対する動きのイメージが人によって違うと思いますが、音のイメージがハマると動きに反映されます!
これは運動指導、リハビリ指導で利用できますので、運動指導者の方お試しください!ちなみに全然ハマらない人もいますので悪しからず。
※執筆者のサロンはこちら➔https://www.reha-me.com/
▮参考書籍