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自己啓発本についての記事~歴史、分類、内容~

書店に行くとたくさんの自己啓発本が並んでおり、本全体の売上ランキングでも上位にいくつも入っています(2019年上半期のランキング)。
私も読書が好きなので、今までいろいろな自己啓発本を読んできました。
個人的には自己啓発本を読むと「なんか元気になる」ような現象が起きると思っています。よって、たまに読むと精神的に良いと勝手に考えています(笑)。

この記事では、そんな自己啓発本の歴史、内容、内容などについて勝手に書いていきますので、自己啓発本が好きな方も好きでない方も短文なのでぜひご覧ください。

自己啓発本について
自己啓発本は19世紀末にアメリカで大流行した思想の本です。

自己啓発思想の考え方は、
⚫︎ポジティヴ志向
⚫︎自己責任
という二つの側面においてアメリカ人の一般的な精神志向によく合っていた為、流行ったと言われています。

自己啓発本には以下のようにいくつか種類があります。

①引き寄せ系
②スピリチュアル系
③成功哲学系

大きく分けると上記の3つに分類されます。
以下に一つずつ簡単に説明していきます。

引き寄せ系
19世紀後半に「神は霊的な存在で、宇宙のすべてを満たしており、人間もモノもその一部である」という思想が流行り、そこから「人間はより良い状況を思い描くことによって、その望みどおりの状況を引き寄せることができる」という自己啓発思考が生まれたそうです。

代表的なものは、ワトルズ(1860-1911)の、『富を手にする「ただひとつの」法則』(1910)や、トーマス・トロワード(1847-1916)の『「原因」と「結果」の法則』(1903)と言われています。

スピリチュアル系
1950 年代のアメリカで鈴木大拙 (1870-1966) の禅の思想がアメリカで流行するのも、その背後にニューソー トの影響があったのではないかというのは、現時点では論者の単なる推測に過ぎないが、いずれにせよ「ヨガ・禅・仏教系」の自己啓発本が目指すのは ビジネス上の成功というよりも心の平安の獲得である。
その後、マインドフルネスが誕生しそれも流行することになります。マインドフルネスは、自己啓発本が流行らないフランスでも流行したそうです。

成功哲学系
この系統で大きな影響力を持ったのは、自身財を成したナポレオン・ヒル (1883-1970) が出版した『思考は現実化する』(1937) と、全世界で 1500 万部の売り上げを誇る『人を動かす』(1936) の著者として有名なデール・カーネギー (1888-1955) の二人と言われています。
また、日本ではスティーブン・コヴィー (1932-2012) の『7 つの習慣』(1989)が大ヒットしていますが、これもこの系統に属するでしょう。


<補足>
①アメリカ 19 世
紀末は、鉄鋼王アンドリュー・カーネギー (1835-1919) のように一代で財を成した人たちが沢山いた為、自分も成功者になりたい」という願望が当時のアメリカ人の間には潜在的にあった。それがビジネス系自己啓発本の流行につながったのではないかと推測されています。

自己啓発本の中には、自己啓発思考を小説風にした作家も出てきたそうです。以下の本が代表的なものと言われています。

おわりに
ここまで自己啓発本の分類や代表作について書いてきました。
自己啓発本の
引き寄せ系は、
「成功を勝ち取る上で一番重要なのは、目標を明確に定めることだ。」
と言っているのに対し、

成功哲学系は、
「人間が明確に定めた目標は必ず実現する」
と言っています。

これらは言っていることは同じなんです。よって、どちらが良い悪いではなく、自己啓発本の本質は同じなのかもしれません。
自己啓発本の内容をどのように仕事や人生で活用するかは各々の自由です。
ただの読み物として楽しむのも良し、仕事に活かすも良し、何か変わるきっかけにするのもの良し、何も感じないのも良しです。
以上です。

【参考文献】
・https://aue.repo.nii.ac.jp/index.php?action=repository_action_common_download&item_id=2957&item_no=1&attribute_id=15&file_no=1&page_id=13&block_id=21

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