マネジメント関係, 治療関係

優秀なセラピスト・治療家の条件

私が今まで出会ってきたセラピストの中で、「この人すごい!」 と思った人が何人かいます。
そんな私の経験を中心に、勝手ながら優秀なセラピストの条件を挙げさせて頂きます。
あくまで私見ですので、共感、批判、無関心などあると思いますが、読んでいただいた方の何らかの一助になれれば幸いです。

まず結論から述べると以下の5つの能力を兼ね備えた人だと考えています。

①臨床推論能力
②コミュニケーション能力
③身体感覚能力
④タイムマネジメント能力
⑤情報リテラシー能力

点数でいえば各項目が100点あって500満点だとすると、それに近い人です。
どこかが特化している人もいますが、5つの条件が全て100点に近い人が優秀なセラピストと考えています。


①臨床推論能力

これはセラピストととしては当たり前かもしれませんが、ヒトを診る仕事なので、ヒトの心身生活を多角的に診れて、目標に向かって的確なプログラムを組めることは必須能力です!
十人十色という言葉の通り、皆さん心身の状態や生活や目標が異なります。
この能力を高めるためには、解剖学、生理学、運動学という基本的な知識は勿論大事ですが、経験から得られる面も大きいと思います。
しかし、経験年数が経過していればよいという問題ではありません。
考えた量が大事なので、若いセラピストは一人一人を真剣に考えることで、この能力が最短で高まると思います。

 

②コミュニケーション能力

高い技術や深い知識をもっていても、それをクライアントさんが受け入れてくれないと宝の持ち腐れになります。
高い技術や知識をセラピーに活かすには信頼関係が重要になります!

そのためには相手を不快にさせない見た目や話し方が大切になります。

また、スキル的な話でいうと感情をコントロールできる人は素晴らしいと思います。
自分の感情は勿論ですが、相手の感情もコントロールできる人がたまにいます。
学問的には脳科学や心理学を学ぶ必要がありますが、感覚的にこれができる人もいます!

③身体感覚能力

これは大きく分けると2つあります。

① 自分の身体の状態を感じる能力
② 手や身体を通じて相手の状態を感じる能力

自分の身体を感じれる人は、自分の身体を通じて色々なことを発見したり、練習したりできます。

また、手で触ったり、動かすことで、相手の身体を把握することができる能力は必須です。
ダイナミックタッチという言葉をご存知でしょうか?


上の写真は、ペンを通じて壁の硬さを感じているものですが、このように自分の身体を通じて相手の重心位置や身体内の硬い部分などを把握できる人がいます。
この能力は触診、誘導、介助などでとても重要な能力となります!

④タイムマネジメント能力

これは我々がセラピーを行う際、仕事として行いますので、限られた時間で結果を出す必要があります。
例えば1時間であれば、その時間をどのように使うか、というマネジメントはとても重要です。

また、時間に制約がない場合も、相手にとっては2時間セラピーと30分セラピーで同じ結果であれば、30分の方が良いに決まっています。
時間は有限ですからね!
技術や知識が豊富なセラピストもこの能力がないと、それを発揮できません!
そうなると、短時間で評価を行う能力短時間で変化を出す技術短時間で納得させる説明能力なども必要です。

⑤情報リテラシー能力

言い方を変えると情報の取捨選択能力です。
今の時代は、本当に情報が簡単に手に入ることができるようになりました。
だからこそ、情報に左右されてしまう人が多いのが現状です。
○○が良い、○○はダメ、■が大事、▼だけ診れば良い...様々な謳い文句が飛び交っています。

さらに文献や論文を呼ぶ際も、結果だけ見るのではなく、対象者や方法を見て判断しないと結果に左右されてしまします。

情報を集める事はとても大事ですが、その情報が本当か?自分の臨床で役に立つか?などの疑問は持つべきだと思います。
ただ闇雲に批判する精神は成長を阻害するのでやめましょう!
柔軟に対応するのがおすすめです!


以上、完全に私見な記事でした!
ちなみに5つの条件、私は全て100点ではありません!
少しでも5条件の点数を上げるように日々精進していきたいと思います!(^^)

※執筆者のサロンはこちら➔https://www.reha-me.com/



コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です