リハビリテーション関係

杖(T字杖、四点杖、松葉杖、ロフストランド杖)の利点と欠点について



街を眺めていると、杖を使用して歩いている人を多く見かけます。
高齢化が進んでいることもあり、年々杖を使用している人が増えている印象があります。

何かしらの怪我や疾病や加齢により、歩行が困難になった場合に杖を使用することがあります。
杖を使用する際、「どんな杖がいいのかな?」と悩む人がいると思いますが、この記事はそんな人にヒントになれば幸いです。

たくさんの杖がありますが、今回はT字杖、四点杖、松葉杖、ロフストランド杖の4つに絞っております。その前に杖の基本知識を書きます。


杖の高さについて

まず、杖の高さについてですが、一般的には肘の角度が150度くらいが良いとされています。

しかし、これはあくまで一般的な話であって人によって適切な角度がありますので、絶対的な角度はありません。

杖が高すぎると(肘が曲がりすぎの状態)、腕が疲れやすく肩も拳上しやすくなりますので、痛みなどのつながる場合もあります。
杖が低すぎると、(肘が伸びすぎている状態)、杖に体重をかけすぎてしまったり、ヒトによっては身体が前屈位になりやすくなります。

結論からいうと、その人に合わせて設定するのが良いです。

また、基本的には支えが利かない下肢と反対側の手で把持するのが良いです。
※ただし例外あり。

T字杖

【利点】
・簡便に持ち運べる:折りたたみ式もあります
・安価である
・杖をつくことで安心感が生まれる
・不整地でも使用可能である
・反対側の下肢の支えをカバーしてくれる:例えば右股関節が痛い時は左手に持つと良いです。

【欠点】
・身体を支える力は弱い
・杖を持っている側に身体が偏移する可能性がある
・足にひっかかる場合もある
・杖を意識しすぎて歩きが緩慢になることもある

四点杖

【利点】
・支える力が比較的強い
・不整地では不安定になりやすい
・安心感がうまれる
・介護保険ではレンタルが可能:T字杖はレンタル不可

【欠点】
・重い:軽量型もありますが。
・不整地では不安定になりやすい
・腕が疲れやすい
・左右逆に持ち変えると不安定になってしまう:左右逆にしても安定しているものもありますが。
・杖を持っている側に身体が偏移する可能性がある

松葉杖

【利点】
・支える力がかなりある:骨折、捻挫、術後の免荷には有効
・不整地でも使用可能である

【欠点】
・重い
・脇が痛くなりやすい:神経麻痺を起こすひともいる。
・杖を持っている側に身体が偏移する可能性がある

ロフストランド杖

【利点】
・支える力がかなりある
・肘で支えが利くので肘や手首が痛い方に有効

【欠点】
・大きい
・杖を持っている側に身体が偏移する可能性がある

その他

・サイドケイン:体重をかけやすく、床から立ち上がる際に有効
・U字杖:T字杖の持ち手がU型のもの
・杖にローラーがついたもの

今後も杖の種類は増えそうです。私も知らない杖がまだまだあると思いますが、今回はこのくらいにしておきます。


全ての杖の欠点で共通しているのは、杖を片側に使用している頻度が多い人は体幹が偏移する可能性がある、ということです。
それに伴い痛みが出現したり、杖を把持していない時にバランスを崩したりするケースがあります。

杖を使うことによる欠点を考慮しつつ使用することをお勧めします。
例えば、杖を使用した後は自主トレ―ニングで身体をストレッチする、など。

ご自身で利用する方、指導する方、ともに杖に対する利点、欠点を考慮しつつ、うまく使用できるといいですね。

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