医療情報関係

1日2食の食生活がなぜ太りやすくなるのか?

はじめに

ダイエットをしている人で1日2食にしている人がいますが、この方法が逆効果になるかもしれないという記事になります。
特に朝食を抜くことが良くないと言われているので、そのメカニズムについて興味のある人はぜひご覧ください。

1日2食が太りやすくなるメカニズム

1. 「体内時計」の時差ボケ
朝食を抜くと肝臓などの臓器にある「体内時計」がリセットされず、活動モードへの切り替えが遅れると言われています。 
本来、朝食を摂ることで体温が上がりエネルギー消費が始まりますが、欠食すると午前中の代謝が低いまま維持され、脂肪が燃焼しにくくなります。
肝臓や脂肪組織で脂質を分解する遺伝子のリズムが狂い、内臓脂肪が蓄積しやすくなる「お腹ポッコリ」の直接的な原因になることが示されています。 
(Hastumi Simizu et al.PLos One.2018)
2. インスリンのドカ出しと脂肪蓄積
空腹時間が長すぎると、次に食事をした際の血糖値の上がり方が急激になります。
血糖値を下げるためにインスリンが過剰に分泌されますが、インスリンには「余った糖を脂肪に変えて蓄える働きがあるため、同じ摂取カロリーでも脂肪になりやすくなります。 
(Syunsuke Nakajima et al.Scientific Reports.2025)
3. 「FGF21」タンパク質の異常
不規則な食事で体内時計が乱れると、インスリンの効き目を高めるホルモン「FGF21の調節がうまくいかなくなることが分子レベルで解明されました。 
これにより脂肪細胞が肥大化しやすくなり、肥満が進行する仕組みが科学的エビデンスとして提示されています。 
(Hirotake Ishii et al.Nature.2025)
4. 筋肉量の減少による基礎代謝の低下 
時間栄養学では、朝のタンパク質摂取が筋肉の維持に不可欠であることが強調されています。 
2食に減らすと1日の総タンパク質摂取量が不足しがちになり、筋肉が分解されて基礎代謝が低下します。結果として「燃えにくい体」になってしまいます
(Kohei Kiriyama et al.Br J Nutr.2022)
5. 脳の飢餓スイッチ
長時間体内にエネルギーが入ってこないと、脳は「飢餓状態」と判断し、生存本能としてエネルギー消費を抑制し、次の食事を最大限に吸収しようとします。
また、食欲を調整するホルモン(レプチンやグレリン)のバランスが崩れ、夕食での過食を招きやすくなることも報告されています。 
(Yoshiko Nakamura et al.Cell Metab.2017)
おわりに
朝食を抜いてダイエットしている人は考え方を改めるきっかけにしてもらえると幸いです。
また、朝食を抜いている子供も増えているようなので気を付けたいところですね。
ダイエットに関しては、3食を栄養バランス良く腹8分目で食べる食習慣以外にも、運動習慣、ストレスコントロールなどが必要になりますので専門家の指導の下、行うことをお勧めします。

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