勉強法、思考法関係

読書がもたらす脳への良い効果について

はじめに

読書離れが進んでいるといわれている昨今ですが、この記事では読書はどのような効果があるのか、ということについてまとめていきたいと思います。読書をするきっかけになってもらえると幸いですので、興味ある方はぜひご覧ください。

読書が脳にもたらす良い効果

1. 語彙力・文章理解力が向上

文字を処理し、意味を統合する作業が繰り返されるため言語を司る脳の領域(左側頭葉〜前頭葉)が活発になります。

2. 集中力が鍛えられる

読書中はほかの情報を遮断して言語処理を行うため前頭前野(注意・集中を司る)を強く使います。

3. 想像力・創造性が高まる

物語を読むと、視覚野・感覚野・運動野などが“仮想的に”活性化。実際の体験に近い脳活動になるため、イメージ力が鍛えられます。

4. 共感力(感情理解力)が向上

特に小説は登場人物の内面を追うため他者の感情を理解する「デフォルトモードネットワーク」が強化。心理学では読書と共感性の向上の相関が報告されています。

5. ストレス軽減(リラックス効果)

読書には副交感神経を優位にする作用があり、6分読むだけでストレスが約6割減るという研究データもあります

6. 認知症リスクを下げる可能性

高齢者研究では、読書などの「知的活動」が長期的に認知症リスクを下げる傾向が示されています。脳の“認知予備力”が高まるためです。

7. 睡眠の質が改善

紙の本を寝る前に読むと心が落ち着き、自然に眠気が誘導されます。

8. ストーリーからの学習能力が向上

脳はストーリーの形で情報を記憶するのが得意。読書は記憶のネットワークを効率よく整理し理解力と記憶力を高めるのに役立ちます。

読書に関する論文の紹介

1. Yun-Jun Sun.Psychological Medicine.2024(PMID: 37376848)

10,000人以上を対象とした大規模研究。幼少期からの読書習慣が認知機能(言語、記憶)、メンタルウェルビーイング、脳構造(大脳皮質面積・体積)と関連していた。
脳の前頭葉・側頭葉など、認知や注意に関係する部位での拡大が観察された。特に週12時間ほどの読書が最も効果的とされる

2. Yu-Hung Chang. International Psychogeriatrics.2021(PMID: 32498728)

台湾の高齢者1,962人を対象とした14年間追跡研究。読書頻度が高い人は、定期的に読書をしない人と比べて認知機能低下の進行率が低い(認知症リスクが低い)ことを示した。

 3. Chun-Ting Hsu.Nature.2019(PMID:31337859

科学的テキスト読書中の脳活動パターンをfMRIで解析し、読解能力と実行機能の関係を明らかにした。これは読書中の脳領域の協調的な活動を示し、「単なる知識ではなく総合的な脳機能の活性化を示すものである。

まとめ

読書は「脳の総合トレーニング」です。言語・注意・記憶・感情・想像・社会性など、多くの領域を同時に使うため、脳にとって非常に効率のよい刺激になります。参考までに。

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