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体力とは

はじめに

「体力」という言葉は日常でよく使われていますが、スポーツやリハビリテーション分野では色々な意味があるので、今回の記事は「体力」についての学術的な話を書いていきます。

【要約】
・体力には行動体力と防衛体力がある。
・体力の主要な要素は、筋力、スピード、持久力の3つである。
・体力はパフォーマンスに関わる多くの要素の一つである。

体力とは

下の表のように体力は行動体力と防衛体力に分かれます。

行動体力とは、外部環境に働きかけて積極的によりよく生きていくために必要な体力のことで、防衛体力は、外部環境から加わる様々なストレスに対して生きていくために必要な抵抗力のことです。
物理化学的ストレスとは寒冷、猛暑、低気圧、低酸素など、生物的ストレスは細菌、ウイルスなど、生理的ストレスは運動、空腹、不眠、疲労など、精神的ストレスとは不快、苦痛、恐怖などを指します。

体力の主要な要素は、筋力、スピード、持久力の3つである。この3つの関係を捉えたモデルが以下の図です。

曲線は筋力とスピードの関係ではパワー、スピードと持久力の関係ではスピードの持久力、筋力と持久力の関係では力の持久力、3つの曲線からはパワーの持久力を表しています。

よって、体力をつけるトレーニングをする際も、どの部分を狙ってトレーニングするのかが大事になります。

ちなみに、トレーニングに関しては上記の3要素に加えて、柔軟性協調性も重要になりますので、5つの要素を考慮する必要があります。

おわりに

スポーツにおけるパフォーマンスは以下のような要素で構成されている。

体力はその中の1つにすぎませんが、やはり体力がないと技術、心理面、戦術なども上手くいかないので、重要な要素であることは間違いありません。もちろん、リハビリテーションでも同様で、パフォーマンスを高めるための一因ですが、体力は重要な要素です。

 

【参考図書】
・『体力トレーニングの理論と実際第2版』大修館書店

 

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