マネジメント関係

医療・介護業界でのタメ口(育児語)について


職場の言葉遣いはどうでしょうか?

社会一般的にビジネスでは、お客さんに対しては敬語を使います!

しかし、介護、医療、教育などの分野では、敬語でない現場も多いのではないでしょうか?

私が学生の時、初めて実習地で感じた違和感は、スタッフの患者さんに対するタメ口でした

若いスタッフが皆、タメ口で患者さんに対応している風景を見て、「この業界はこれが当たり前なのか?」と思いました。

しかし、私が就職した職場はスタッフは患者さんに対してほぼ全員敬語でした!
※100%ではありませんでしたが。

その病院で何年か経験してから在宅業界に出ました。
すると、
看護師、リハビリ、介護士は利用者に対してほぼ全員タメ口でした。

学生の時の実習で見た風景と同じでした(^^;;

自分はそんな雰囲気に流されないように意識しています(≧∀≦)

こんな研究があります。

この研究ではタメ口のことを育児語という表現を使ってますが、それを使っている職員と使ってない職員の印象を患者さんに聞くと当たり前ですが、使ってない職員の方が印象が良かったそうです。

入院患者さん健康な高齢者に同じ質問をしたところ、入院患者さんの方が育児語を使っていても若干印象が悪いと思われにくいそうです。

患者・利用者の諦めの心理

自分が年老いていることを自覚している人ほど不快に感じない、という事のようです。

面倒をしてもらわないといけないから我慢しよう
嫌われたら困るから気にしないふりをしよう

などの心理である可能性もあるということです。

自分の親や知人に対してはそのような対応をされたらどう思うか
やはりこれを考えるべきだと思います。

中には不快に感じずに、むしろそれを楽しでいる人もいるので全否定はしませんが、過半数はタメ口(育児語)を不快だと感じている事を従事者は認識すべきですね。

当たり前の内容かもしれませんが、とても面白い研究だと思いました(^^)

タメ口(育児語)により、
僕(私)も、もう終わりだな。諦めて若者の世話になろう
という他力思考を作っている可能性もあると思いました。

あくまで私見を含むので全員には適応しませんが、分の言葉遣いを見直すきっかけになれば幸いです(^^)

まとめ

●タメ口が医療・介護業界では多い
●高齢者の多くはタメ口を不快に感じる
●諦めた高齢者はタメ口にも肯定的になりやすい
●高齢者を諦めさせる従事者では良くない

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